●第一次大谷探検隊 朝日新聞 3800メートルの高山
第一次大谷探検隊 朝日新聞 3800メートルの高山
そこでようやく地方官の許可を得たので、一行はバザールを一見の上、ただちに馬車を雇って、一日後にオシュに着いた。
同所の長官は、ツァイツォツフという陸軍大佐で、クロパトキン大将の子息も来ていたが、その二人はわれわれに対し、意外に懇切にしてくれた。
さてわれわれは、オシュからカシュガルに行くため、25頭の駄馬、5頭の乗馬を用意して同地を出発し、それから高さ3800メートルのテレク・ダワンという峠を越え、14日間を費やして、ついにカシュガルに着いた。
その間、オシュからクルジャまでは、すでに電信が通じていたが、この頃着いたイギリスの新聞を見ると、それがついにカシュガルまで延長したということで、われわれがオシュにいた頃にも、鉄道(電信?)材料が積んであるのを見た。
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