●第一次大谷探検隊 朝日新聞 ロシヤの勢力
第一次大谷探検隊 朝日新聞 ロシヤの勢力
こんなふうでシナ官吏の中にも自然ロシヤの勢力がおよんでいて、現にこの地で通商局長をしている趙という者は、なかなかロシヤ語がうまい。
ある時彼がタシュクルガンに転任を命ぜられた。
その時、趙はタシュクルガンに行けば金儲けができぬから、やはり留任していたいけれども道台が許さぬ。
そこでロシヤ総領事に頼んで、そのまま置いてもらったという話もあるぐらいで、いったいにカシュガルの人民は、シナ官吏よりもロシヤの方になじんでいるようである。
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