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2008年05月25日

●第一次大谷探検隊 朝日新聞 行路難

第一次大谷探検隊 朝日新聞 行路難


ヤルカンドからタシュクルガンへ行くには八日間かかったが、これはたいへん道が悪い。
イギリス人はこれをブラッド・サースト・ロードというぐらいで、荷物なども馬車に載せるとガタガタしてこわれるので馬の背にのせ、または人間が持つのである。

この間に三〇〇〇余メートルの峠があり、それを越すのに四日ほどかかったが、絶頂は空気が希薄なため呼吸が困難で、なかでもカシュガルで雇ったコックは、日頃アヘンを喫うため、三九〇〇メートルの峠に上った時は、マウンテンシックを起こした。

マウンテンシックというのは、あたかも海上で船に酔うのと同じように、山嵐にうたれて酔うのである。

沿道の人民はたいていキルギス人であるが、たいへん悪い人民で、泥棒根性をもっている。

大きい物はとらぬようであるが、チョコチョコいろいろな物を盗むそうである。

しかしわがキャラバンの馬士がそれをよく知っており、夜分も注意してくれたので、われわれは幸いに何もとられなかった。


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