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2008年06月05日

●第一次大谷探検隊 朝日新聞 泥で造った家

第一次大谷探検隊 朝日新聞 泥で造った家


この旅行に一〇日間かかってふたたびヤルカンドに引き返し、種々の調査のために二週間この地に滞在していたので、はからずも土人の風俗その他を観察する機会を得た。私たちの泊まっていた家は、イズバシの家で、イズバシというのは百人長の意味である。

だいたいこのあたりの土人の家は泥をこねて積みあげたもので、屋根は小さい木を幾つも渡してその上に泥を塗ったもので、不思議なことには周囲に窓というものは一つもない。
ただ入口の屋根のところに、明かりとりの天窓が一つあるばかりである。

そして屋根も四方の壁も、すべて泥でできているのであるから、もし大雨でも降ったらタヌキの船と同じことで、すぐに溶けて流れてしまうかと思われるが、すべて中央アジア地方には、雨というものはほとんど降らないのである。

であるから泥の屋根でも少しも差しつかえない。この泥屋根は平常物干場となり、また土人が日なたぼっこをしているのである。

またこの家の内部は、土床の上にアンペラを敷き、その上に羊の毛でこしらえた毛氈を敷いて座っているのである。


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